共感覚とは1つの感覚刺激から、複数の知覚が無意識に引き起こされる知覚現象のこと。 例えば 『文字に色が見える』 『味に形を感じる』 『音に色が見える』 など……
共感覚は刺激なしに意志の力で意図的に発生させることは出来ず、当該刺激によって誘発される。 誘発される感覚は心の中のイメージとして生じるのではなく、個人空間(体の回りの空間)で感じられる。 共感覚者の感覚の結合は生涯続きます。つまり、Aの音に対しBの色を見るという対応関係は生涯に渡って変わらない。 また、誘発される感覚は複雑なものではなく、しみ・線・渦巻きといった形、 つるつるした・ざらざらした手触り、塩気や甘みなどの味など単純なパターンから成り具体性はない。 共感覚はしばしば引き金となった刺激よりも強く記憶に残り、記憶の強化に繋がる。 共感覚者は自分が知覚しているものが現実であるという確信を持っている。